映画・アニメの世界

【作品データベース】拝啓総理大臣様 はいけいそうりだいじんさま

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・89分
野村芳太郎監督、渥美清主演による『拝啓』シリーズ3部作の最終章。人が良すぎて要領の悪い漫才師・角丸。彼のかつての相方・ムーランは、妻のルージュと組んだ漫才で人気を博し、角丸とは対照的に売れっ子になっていた。

STORY
角丸(渥美清)は時代にとり残された売れない漫才師。一方角丸の昔の相棒、ムーラン(長門裕之)は、妻のルージュ(横山道代)と組んだ時事漫才「拝啓総理大臣様」が当たって今をときめくテレビタレントだ。人が良すぎて要領の悪い角丸だが、彼の師匠鶴松の死に会って発奮し、もう一度晴れの舞台を飾ろうと上京した。東京に着いた角丸は、早速昔の相棒ムーランに会いに行くが、そのころムーランは、やきもちやきの妻ルージュに浮気の現場をおさえられて、てんやわんや。そんな時角丸が会いに来たのでは相手になってくれるはずがなかった。それでも昔の友情から角丸に芸能社を世話してくれたが、その職場はボイラー焚きだった。くさった角丸は、自分の才能に絶望してヤケ酒を飲む毎日が続いた。そんなある日、一杯飲屋で幼馴染アヤ子(壺井文子)と再会し、気をとりなおした角丸は、上京する途中知り合った混血児アヤ子と組んで“四角い顔と黒い顔”のキャッチフレーズで、どさ廻りの一行に加わり、再び漫才をはじめた。村から村へと流れ歩き、笑いをふりまく二人だったが、その後姿はさびしかった。そのころムーランは、週刊誌にスキャンダルを書きたてられ、ルージュとの離婚話が持ちあがっていた。そんなルージュにいや気がさしたムーランは、角丸を呼び帰して、テレビに出演したが、初めてのテレビ出演ですっかりあがった角丸のために失敗した…。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
渥美清
山本圭
横山道代
宮城まり子
壺井文子
長門裕之
- スタッフ -
監督:野村芳太郎
脚本:野村芳太郎
撮影:川又昂
音楽:野村芳太郎

配給:松竹
©1964松竹株式会社

ジャンル:現代劇