恋愛特ダネ合戦　東京オリンピック音頭

公開日：1963年12月14日（土）

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・89分
中野実の原案を、小林久三、松井稔と伊知地道明が共同でシナリオを執筆、近江俊郎が監督した歌謡ドラマ。撮影は岩橋秀光が担当している。東京オリンピックまで、およそ300日。オリンピック出場を目指す親娘、特ダネを狙うスポーツ記者、そしてアフリカの新国のマラソン代表選手。歌謡映画として華やかに展開される。

STORY
五輪ムードが溢れる日本に、最近独立した小国イケータニヤ王国から、団長兼監督であるウガンダ殿下と、アラム・モモリヤ選手の二名が来日するとの報に、太陽・毎朝の両新聞社は色めきたった。太陽新聞の記者の杉山（田村高廣）は、かつて、天才的ランナーとオリンピックを嘱目されていた水野文左衛門（南利明）の家に下宿していた。その娘章子（香山美子）は、美人で、丁度東洋映画で製作する「東京オリンピック音頭」の主演女優を募集する“ミスコンテスト”に応募し、お互いに好意をもっていた。ところでこの杉山は、太陽新聞からイターケニヤ選手団の取材にあたるよう命令され、イターケニヤ語の話せるという津山博士（三木のり平）の家を訪れた。かつて二人の助手と彼の国へ渡ったという博士はすでになく、美人の娘あけみ(三沢あけみ）と玉枝夫人（清川玉枝）とが、細々と暮していた。そしてあけみもまた、ミスオリンピックに打って出ようとしていた。一方毎朝新聞の早野記者（天田俊明）も、イターケニヤ王国の取材にあたったが、津山博士の助手のアドレスをたどって、やって来たのが、章子の父の文左衛門の所、これで、奇しくも、毎朝は章子を、太陽はあけみを応援することになった。この日より激烈なスクープ合戦が始まった。