公開日:1962年9月16日(日)
作品情報
INTRODUCTION
上映時間・134分
小林正樹が初めて手掛けた本格時代劇映画。滝口康彦の『異聞浪人記』を原作に、橋本忍の時間軸を錯綜させた秀逸な脚本構成と、宮島義勇の重厚な撮影、そして武満徹の琵琶などの和楽器を主とした斬新な音楽などを得て、封建社会の非人道性を露にするとともに、世界に通用するエンタテインメント作品として屹立させた名作である。“HARAKIRI”の英題でカンヌ国際映画祭に出品された際は「ギリシャ悲劇が日本にもあったのか?」と喝采を浴び、小林の世界的名声を揺るぎないものとした。撮影当時29歳にして50代の浪人を演じた仲代達矢は、本身(真剣)を用いた殺陣の緊張感も含めて、もっとも忘れられない作品になったとのことである。
STORY
寛永7年10月、井伊家上屋敷に津雲半四郎(仲代達矢)と名乗る浪人が訪れた。「切腹のためにお庭拝借……」との申し出を受けた家老斎藤勘解由(三國連太郎)は、春先、同じ用件で来た千々岩求女(石浜朗)なる者の話をした。窮迫した浪人者が切腹すると称してなにがしかの金品を得て帰る最近の流行を苦々しく思っていた勘解由が、切腹の場をしつらえてやると求女は「一両日待ってくれ」と狼狽したばかりか、刀は竹光を差している体たらくで舌かみ切って無惨な最後をとげたと…。静かに聞き終わった半四郎が語りだした。求女とは半四郎の娘美保(岩下志麻)の婿で、主君に殉死した親友の忘れ形見でもあった。
上映時間・134分
小林正樹が初めて手掛けた本格時代劇映画。滝口康彦の『異聞浪人記』を原作に、橋本忍の時間軸を錯綜させた秀逸な脚本構成と、宮島義勇の重厚な撮影、そして武満徹の琵琶などの和楽器を主とした斬新な音楽などを得て、封建社会の非人道性を露にするとともに、世界に通用するエンタテインメント作品として屹立させた名作である。“HARAKIRI”の英題でカンヌ国際映画祭に出品された際は「ギリシャ悲劇が日本にもあったのか?」と喝采を浴び、小林の世界的名声を揺るぎないものとした。撮影当時29歳にして50代の浪人を演じた仲代達矢は、本身(真剣)を用いた殺陣の緊張感も含めて、もっとも忘れられない作品になったとのことである。
STORY
寛永7年10月、井伊家上屋敷に津雲半四郎(仲代達矢)と名乗る浪人が訪れた。「切腹のためにお庭拝借……」との申し出を受けた家老斎藤勘解由(三國連太郎)は、春先、同じ用件で来た千々岩求女(石浜朗)なる者の話をした。窮迫した浪人者が切腹すると称してなにがしかの金品を得て帰る最近の流行を苦々しく思っていた勘解由が、切腹の場をしつらえてやると求女は「一両日待ってくれ」と狼狽したばかりか、刀は竹光を差している体たらくで舌かみ切って無惨な最後をとげたと…。静かに聞き終わった半四郎が語りだした。求女とは半四郎の娘美保(岩下志麻)の婿で、主君に殉死した親友の忘れ形見でもあった。
キャスト・スタッフ
- キャスト -
仲代達矢
三國連太郎
石浜朗
岩下志麻
- スタッフ -
原作:滝口康彦
監督:小林正樹
脚色:橋本忍
撮影:宮島義勇
音楽:武満徹
配給:松竹
©1962松竹株式会社
ジャンル:時代劇
仲代達矢
三國連太郎
石浜朗
岩下志麻
- スタッフ -
原作:滝口康彦
監督:小林正樹
脚色:橋本忍
撮影:宮島義勇
音楽:武満徹
配給:松竹
©1962松竹株式会社
ジャンル:時代劇
©1962松竹株式会社