映画・アニメの世界

【作品データベース】暴れん坊三羽烏 あばれんぼうさんばがらす

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・90分
『大いなる愛の彼方に』の富田義朗と『銀座のお兄ちゃん挑戦す』の菅野昭彦の共同脚本を、『銀嶺の王者』の番匠義彰が監督した大船おなじみの、津川雅彦、山本豊三、三上真一郎の三羽烏もの。『伊豆の踊子(1960)』の荒野諒一が撮影した。ポスターコピーは、「陽気な恋人たちの推理くらべ、ギャング団に必殺パンチ!」。

STORY
質屋の息子池内政夫(山本豊三)とトランペット吹きの坂本信哉(三上真一郎)、化粧品セールスマンの島崎吾郎(津川雅彦)の三人は仲のよい友達同士である。政夫の店の番頭英吉(桂小金治)が週刊ミステリーに推理小説を政夫の名で投稿し入選したのが騒ぎのはじまりである。ミステリーの記者野村早苗(桑野みゆき)や編集長桑原(佐田啓二)、政夫の父泰造(佐野周二)までが大騒ぎで、第二作執筆を政夫に強いる。信哉のアパートに政夫は逃げ出した。信哉は政夫の妹百合子(十朱幸代)を恋しているが、女給蔭山みどり(芳村真理)に追いかけられたり、百合子と若旦那の水野金次郎(大泉滉)の間に縁談が起こったりして気が気でない。吾郎の恋人は芸者の加根子(牧紀子)である。早苗の姉で銀座のバーまゆみのマダム野村真弓(岡田茉莉子)は芸能マネジャー浜田(杉浦直樹)に興味をもっていた。彼女の店には、信哉(三上真一郎)がトランペットも吹いているクラブ・ハートの経営者黒木(山茶花究)や中国奇術師呉活彩(アダチ竜光)、シャーリー・陳(春川ますみ)などがよくやってくる。ある夜、電話でみどりの部屋を訪れた信哉は、彼女が短刀で刺されて死んでいるのを見て驚いた。ところが吾郎と警官をつれてまたいってみると死体がない。シャーリー・陳が現れて、あれは手品で、彼女は伊豆に行ったと言った。伊豆に飛んだ信哉はクラブ・ハートの用心棒泉沢(ロジエ滋野)に追われた。一万、クラブ・ハートでは一室で黒木やシャーリー、呉たちが麻薬の行方を探していた。どうやらそれはみどりが信哉に預けた宝石箱の中らしい。信哉は百合子とともに捕えられた。浜田がそこに現れた。彼も一味だったのだ。しばらくして一味のいるクラブに浜田が帰ってきた。そこで彼は麻薬取締官としての身分を明らかにし一味を検挙した。その後から仲よし三人組、その他の連中が顔を出した。いくつかのカップルは幸福に結ばれ、英吉は推理小説創作に精出した。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
津川雅彦
山本豊三
三上真一郎
桑野みゆき
牧紀子
十朱幸代
- スタッフ -
監督:番匠義彰
脚本:富田義朗
脚本:菅野昭彦
撮影:荒野諒一
音楽:牧野由多可

配給:松竹
Ⓒ1960松竹株式会社

ジャンル:現代劇