公開日:1959年11月17日(火)
作品情報
INTRODUCTION
上映時間・62分
「鳩を売る少年」の題で書かれたシナリオを、当時新人だった大島渚が監督・脚本を手掛けて映画化。ある小都市の駅前。お金のために鳩を売る少年に出会った令嬢・京子は、同情から鳩を購入する。しかし、それは少年による巧みな罠だった。大島渚監督の記念すべきデビュー作。
STORY
靴みがきの女たちにまじって、一人の少年(藤川弘志)がつがいの鳩を売っていた。精密器械会社重役久原の娘で高校二年の京子(富永ユキ)が通りかかり、弟の病気見舞いにと鳩を買った。少年は正夫といい中学三年生、靴みがきの母(望月優子)と障害を持った妹との三人暮らしという家庭だ。売った鳩は妹のマスコットでもあった。鳩には飼い馴らされた巣に戻って来るという習性があり、今までにも数回買主から戻って来ていた。これを利用して同じ鳩を売っていたのだ。数日後、京子が飼っていた鳩も一羽が逃げ出して正夫の鳩小屋に戻って来た。が、その鳩は途中で負った傷が原因で死んだ。正夫の担任の女教師秋山(千之赫子)は正夫に目をかけていた。高校ヘ進学させたかったがそれもできないので、いい就職先を探していた。秋山は正夫を通じて京子を知った。京子の父が関係する東洋精器は、地元の中学卒業生を採用しなかった。献身的な秋山の陳情は、京子の兄で労務課員の勇次(渡辺文雄)の心を動かした。これが縁で、東洋精器は秋山の学校からも採用することになった。一方、京子も正夫の妹のために、残されていた一羽の鳩を返してやった。東洋精器の就職試験が行われたが、正夫は不合格となった。勇次に言わせると、彼が調べあげた正夫の鳩のサギ行為が最大の原因だったという。秋山は、生活のためには仕方がない行為だから許すべきだと勇次に言い返した。正夫は近くの鉄工所で働くことになった。京子から返された一羽の鳩は、再び京子に買い取られた…。
上映時間・62分
「鳩を売る少年」の題で書かれたシナリオを、当時新人だった大島渚が監督・脚本を手掛けて映画化。ある小都市の駅前。お金のために鳩を売る少年に出会った令嬢・京子は、同情から鳩を購入する。しかし、それは少年による巧みな罠だった。大島渚監督の記念すべきデビュー作。
STORY
靴みがきの女たちにまじって、一人の少年(藤川弘志)がつがいの鳩を売っていた。精密器械会社重役久原の娘で高校二年の京子(富永ユキ)が通りかかり、弟の病気見舞いにと鳩を買った。少年は正夫といい中学三年生、靴みがきの母(望月優子)と障害を持った妹との三人暮らしという家庭だ。売った鳩は妹のマスコットでもあった。鳩には飼い馴らされた巣に戻って来るという習性があり、今までにも数回買主から戻って来ていた。これを利用して同じ鳩を売っていたのだ。数日後、京子が飼っていた鳩も一羽が逃げ出して正夫の鳩小屋に戻って来た。が、その鳩は途中で負った傷が原因で死んだ。正夫の担任の女教師秋山(千之赫子)は正夫に目をかけていた。高校ヘ進学させたかったがそれもできないので、いい就職先を探していた。秋山は正夫を通じて京子を知った。京子の父が関係する東洋精器は、地元の中学卒業生を採用しなかった。献身的な秋山の陳情は、京子の兄で労務課員の勇次(渡辺文雄)の心を動かした。これが縁で、東洋精器は秋山の学校からも採用することになった。一方、京子も正夫の妹のために、残されていた一羽の鳩を返してやった。東洋精器の就職試験が行われたが、正夫は不合格となった。勇次に言わせると、彼が調べあげた正夫の鳩のサギ行為が最大の原因だったという。秋山は、生活のためには仕方がない行為だから許すべきだと勇次に言い返した。正夫は近くの鉄工所で働くことになった。京子から返された一羽の鳩は、再び京子に買い取られた…。
キャスト・スタッフ
- キャスト -
藤川弘志
望月優子
富永ユキ
千之赫子
- スタッフ -
監督:大島渚
脚本:大島渚
撮影:楠田浩之
音楽:真鍋理一郎
配給:松竹
©1959松竹株式会社
ジャンル:現代劇
藤川弘志
望月優子
富永ユキ
千之赫子
- スタッフ -
監督:大島渚
脚本:大島渚
撮影:楠田浩之
音楽:真鍋理一郎
配給:松竹
©1959松竹株式会社
ジャンル:現代劇
©1959松竹株式会社