映画・アニメの世界

【作品データベース】大忠臣蔵 だいちゅうしんぐら

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・155分
これまで幾度か映画化された忠臣蔵だが、今回はワイド・スクリーン、総天然色で趣きも新たに再登場する。井手雅人が脚本、大曾根辰夫が監督。太平の江戸市民を震撼させた元禄の快挙を、壮大なスケールで描いた豪華絵巻。映画界、新派、新劇、歌舞伎界における製作当時のトップスターを惜し気もなく起用、巨費を投じて大セットを製作し大好評を博した感動大作。

STORY
播州赤穂城主浅野内匠頭(北上弥太郎)は、高家筆頭吉良上野介(石黒達也)から受けた恥辱にたえかねて殿中刃傷に及んだが、加古川本蔵(六代目坂東蓑助)にさえぎられて吉良を討ち損じた。お家断絶、内匠頭は切腹。家老大石内蔵助(二代目市川猿之助)は、無事に城を明渡し、家臣を離散させた。だが、その胸中には、主君の無念を晴らすべく、固い誓いが数十人の連判状と共に秘められているのだった。その時、内匠頭の近習早野勘平(高田浩吉)は、事件の当日腰元おかる(高千穂ひづる)と恋に耽り、大事な場に居合わさなかったため、申し訳のため自刃しようとしたが、おかるに止められ彼女の里山崎の在所に落ちた。そして、仇討の連判に加わりたさに、御用の金子をととのえようと撃殺した人の懐から盗んだ五十両、その金こそ女房おかるが祇園に身を売ってこしらえたのだが、てっきり舅の与市兵衛(小川虎之助)を殺してしまったものと思い込んだ勘平は切腹してしまった。実は、勘平の鉄砲で死んだのは盗賊となり果て与市兵衛を殺した赤穂の旧家臣斧定九郎(片岡市女蔵)だったのだ。一方、内蔵助は吉良方の眼をあざむくために茶屋遊びにうつつを抜かした。遊女となったおかるは、ある日連判状の秘密を知ったことから、彼女の兄から刺されようとしたが、その誠心を内蔵助に認められ、亡夫勘平に代わって密偵を刺し仇の一人を討った。内蔵助の嫡子主税(三代目市川團子)と加古川本蔵の娘小浪(瑳峨三智子)とは相愛の許婚であったが、その縁組も内匠頭の無念に破局に直面していた。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
二代目市川猿之助
高田浩吉
高千穂ひづる
山田五十鈴
大木実
有馬稲子
北上弥太郎
- スタッフ -
監督:大曾根辰夫
脚本:井手雅人
撮影:石本秀雄
音楽:鈴木静一

配給:松竹
©1957松竹株式会社

ジャンル:時代劇