公開日:1951年10月3日(水)
作品情報
INTRODUCTION
上映時間・124分 大船作品
28歳を迎えた娘(原節子)の結婚話をめぐる家族らの心情を、多彩な人間関係と細部豊かなエピソードで綴った一篇。小津安二郎監督の卓抜なカット割りとシーンつなぎによって、エゴに向き合う人間の孤独と崩れていく大家族へのいとおしい思い、新たに生まれる家族への希望が見事に織り重なった。
STORY
間宮周吉(菅井一郎)は北鎌倉に住む老植物学者である。息子康一(笠智衆)は医者で東京の某病院に勤務、娘紀子(原節子)は丸ノ内の貿易会社の専務佐竹宗太(佐野周二)郎の秘書である。佐竹の行きつけの築地の料亭「田むら」の娘アヤ(淡島千景)は紀子と学校時代からの親友で二人共未婚であるが、安田高子(井川邦子)と高梨マリ(志賀真津子)の級友二人はすでに結婚していて、四人が顔を合せると、未婚組と既婚組とに対立する。折から間宮家へは周吉の長兄茂吉(高堂国典)が大和の本家より上京して来たが、紀子の結婚談が出る。同時に佐竹も自分の先輩の真鍋という男との縁談をすすめる。間宮家では、周吉夫婦をはじめ康一たちも佐竹からの話に乗り気になり、紀子も幾分その気になっているが、古くから間宮家の出入りである矢部たみ(杉村春子)の息子で、康一と同じ病院に勤めている謙吉(二本柳寛)が、急に秋田の病院へ転勤すると決まった時、謙吉こそ自分の結婚すべき相手だったことに気がつく。謙吉には亡き妻との間に光子という三才の遺児があり、恒産もないので、間宮家では四十歳ではあるが、初婚で、善通寺の名家の出である真鍋との結婚を希望するが、紀子のたっての希望を通してやることにする。
上映時間・124分 大船作品
28歳を迎えた娘(原節子)の結婚話をめぐる家族らの心情を、多彩な人間関係と細部豊かなエピソードで綴った一篇。小津安二郎監督の卓抜なカット割りとシーンつなぎによって、エゴに向き合う人間の孤独と崩れていく大家族へのいとおしい思い、新たに生まれる家族への希望が見事に織り重なった。
STORY
間宮周吉(菅井一郎)は北鎌倉に住む老植物学者である。息子康一(笠智衆)は医者で東京の某病院に勤務、娘紀子(原節子)は丸ノ内の貿易会社の専務佐竹宗太(佐野周二)郎の秘書である。佐竹の行きつけの築地の料亭「田むら」の娘アヤ(淡島千景)は紀子と学校時代からの親友で二人共未婚であるが、安田高子(井川邦子)と高梨マリ(志賀真津子)の級友二人はすでに結婚していて、四人が顔を合せると、未婚組と既婚組とに対立する。折から間宮家へは周吉の長兄茂吉(高堂国典)が大和の本家より上京して来たが、紀子の結婚談が出る。同時に佐竹も自分の先輩の真鍋という男との縁談をすすめる。間宮家では、周吉夫婦をはじめ康一たちも佐竹からの話に乗り気になり、紀子も幾分その気になっているが、古くから間宮家の出入りである矢部たみ(杉村春子)の息子で、康一と同じ病院に勤めている謙吉(二本柳寛)が、急に秋田の病院へ転勤すると決まった時、謙吉こそ自分の結婚すべき相手だったことに気がつく。謙吉には亡き妻との間に光子という三才の遺児があり、恒産もないので、間宮家では四十歳ではあるが、初婚で、善通寺の名家の出である真鍋との結婚を希望するが、紀子のたっての希望を通してやることにする。
キャスト・スタッフ
- キャスト -
原節子
淡島千景
笠智衆
二本柳寛
三宅邦子
- スタッフ -
監督:小津安二郎
脚本:野田高梧
脚本:小津安二郎
撮影:厚田雄春
音楽:伊藤宣二
配給:松竹
©1951松竹株式会社
ジャンル:現代劇
原節子
淡島千景
笠智衆
二本柳寛
三宅邦子
- スタッフ -
監督:小津安二郎
脚本:野田高梧
脚本:小津安二郎
撮影:厚田雄春
音楽:伊藤宣二
配給:松竹
©1951松竹株式会社
ジャンル:現代劇
©1951松竹株式会社