先行公開日:1951年2月17日(土)
一般公開日:1951年2月19日(月)
一般公開日:1951年2月19日(月)
作品情報
INTRODUCTION
上映時間・108分 大船作品
岸田國士の同名小説を原作に、人は善を貫くために時に魔の心を必要とすることの是非を問いかける野心作。そこには正義と真実を追求してしかるべきマスコミが内包する矛盾やモラルの失墜までもが巧みに織り込まれている。苦悩の果てに“善魔”と化していく純粋な若き編集者を熱演しているのが三國連太郎。本作は彼のデビュー作であるとともに、ここでの役名をそのまま芸名とした。
STORY
T新報社の社会部記者三國連太郎(三國連太郎)は、部長の中沼(森雅之)より、家出をした某官庁官吏北浦氏の妻伊都子(淡島千景)の動静をさぐるように命じられた。個人の私事に立ち入ることを潔しとしない連太郎も、渋々ながらまず長野原に隠棲する伊都子の父を訪ね、伊都子の妹三香子(桂木洋子)の案内で久能山麓の親友の家にいる伊都子に会いその心境をきいた。家出の理由は、ただ夫北浦(千田是也)と性格の合わないことを発見したからだという伊都子の説明のまま、連太郎は新聞に発表しないことを約して帰ったが、他の新聞社が「昭和のノラ」などと書き立てたので、連太郎もこの会見記を記事にした。中沼は結婚前の伊都子とは友達でお互いに深い好意を持っていたので、この事件をあばき立てることを好まず、それが社長(中村伸郎)や編集長(宮口精二)の気に入らず左遷されようとした。連太郎と三香子との間にはこの事件以来淡い恋が芽生えていたが、更にこの事以来、伊都子と中沼との間にも文通があり、中沼の心は再び伊都子にひきつけられて行った。日頃肺の弱かった三香子が重態に陥ったとき、伊都子は静岡から長野原への途次中沼に遭い、その心を打ち明けられるが、北浦との離婚問題とそうしたことが一緒になって考えられるのは嫌だからとことわった。中沼はこれまで関係のあった女鈴江(小林トシ子)とも手を切ってしまった。長野原に行っていた連太郎は、死前の三香子と結婚式をあげたいといって中沼を立会人に頼みに帰って見ると、中沼は社もやめ、北浦にも伊都子に対する気持ちをぶちまけてしまっていた。
上映時間・108分 大船作品
岸田國士の同名小説を原作に、人は善を貫くために時に魔の心を必要とすることの是非を問いかける野心作。そこには正義と真実を追求してしかるべきマスコミが内包する矛盾やモラルの失墜までもが巧みに織り込まれている。苦悩の果てに“善魔”と化していく純粋な若き編集者を熱演しているのが三國連太郎。本作は彼のデビュー作であるとともに、ここでの役名をそのまま芸名とした。
STORY
T新報社の社会部記者三國連太郎(三國連太郎)は、部長の中沼(森雅之)より、家出をした某官庁官吏北浦氏の妻伊都子(淡島千景)の動静をさぐるように命じられた。個人の私事に立ち入ることを潔しとしない連太郎も、渋々ながらまず長野原に隠棲する伊都子の父を訪ね、伊都子の妹三香子(桂木洋子)の案内で久能山麓の親友の家にいる伊都子に会いその心境をきいた。家出の理由は、ただ夫北浦(千田是也)と性格の合わないことを発見したからだという伊都子の説明のまま、連太郎は新聞に発表しないことを約して帰ったが、他の新聞社が「昭和のノラ」などと書き立てたので、連太郎もこの会見記を記事にした。中沼は結婚前の伊都子とは友達でお互いに深い好意を持っていたので、この事件をあばき立てることを好まず、それが社長(中村伸郎)や編集長(宮口精二)の気に入らず左遷されようとした。連太郎と三香子との間にはこの事件以来淡い恋が芽生えていたが、更にこの事以来、伊都子と中沼との間にも文通があり、中沼の心は再び伊都子にひきつけられて行った。日頃肺の弱かった三香子が重態に陥ったとき、伊都子は静岡から長野原への途次中沼に遭い、その心を打ち明けられるが、北浦との離婚問題とそうしたことが一緒になって考えられるのは嫌だからとことわった。中沼はこれまで関係のあった女鈴江(小林トシ子)とも手を切ってしまった。長野原に行っていた連太郎は、死前の三香子と結婚式をあげたいといって中沼を立会人に頼みに帰って見ると、中沼は社もやめ、北浦にも伊都子に対する気持ちをぶちまけてしまっていた。
キャスト・スタッフ
- キャスト -
森雅之
三國連太郎
淡島千景
桂木洋子
- スタッフ -
原作:岸田國士
監督:木下惠介
脚色:野田高梧
脚色:木下惠介
撮影:楠田浩之
音楽:木下忠司
配給:松竹
©1951松竹株式会社
ジャンル:現代劇
森雅之
三國連太郎
淡島千景
桂木洋子
- スタッフ -
原作:岸田國士
監督:木下惠介
脚色:野田高梧
脚色:木下惠介
撮影:楠田浩之
音楽:木下忠司
配給:松竹
©1951松竹株式会社
ジャンル:現代劇
©1951松竹株式会社