結婚学入門

公開日：1930年1月5日（日）

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・71分
監督は小津安二郎。モノクロ、スタンダード、サイレント。小津の傾倒するエルンスト・ルビッチ監督の『結婚哲学』を模倣した作品で、倦怠期の夫婦をユーモラスに描いたナンセンス喜劇である。小津が初めてアッパーミドルの階層を扱った作品でもある。松竹の大女優栗島すみ子が小津作品に初主演し、正月映画として帝国館で封切られた。現在、脚本は現存するも、ネガ・プリントは散逸している。

STORY
歯医者の竹林（高田稔）と妻（龍田静枝）は退屈な結婚生活を送っている。二人は旅行に行き、帰りの列車で竹林は北宮の妻（栗島すみ子）に言い寄るが振られる。北宮（斎藤達雄）は、妻が歯が痛いとこぼすので竹林の診療所を勧める。そして嫉妬と誤解から一騒動が起きるが、結局、北宮夫妻は仲直りするのだった。