公開日:1923年1月8日(月)
作品情報
INTRODUCTION
フィルム巻数・4巻
伊藤大輔からワラ半紙に書いた二、三枚のメモを受け取った池田監督は、正月用に間に合わせるため大急ぎで初冬の利根川べりに撮影隊を引き連れて乗り込み、ヒロインの栗島すみ子は女船頭姿になって手拭をかぶり、何でも唄が入るのだそうだから、と舟を漕ぎながら大きな口をあけてあり合わせの唄をうたった。封切られた映画館のスクリーンの陰では女弁士がヒロインの口に合わせて「船頭小唄」の歌をうたい、岩田祐吉、栗島すみ子の夫婦船頭が冬枯れの水郷を淋しくさかのぼる。哀切なメロディと、ささやかな庶民の愛情のぬくもりが観る人の胸に甘くもたれかかる。これが映画主題歌とか、小唄映画とかいわれる始まりだった。
フィルム巻数・4巻
伊藤大輔からワラ半紙に書いた二、三枚のメモを受け取った池田監督は、正月用に間に合わせるため大急ぎで初冬の利根川べりに撮影隊を引き連れて乗り込み、ヒロインの栗島すみ子は女船頭姿になって手拭をかぶり、何でも唄が入るのだそうだから、と舟を漕ぎながら大きな口をあけてあり合わせの唄をうたった。封切られた映画館のスクリーンの陰では女弁士がヒロインの口に合わせて「船頭小唄」の歌をうたい、岩田祐吉、栗島すみ子の夫婦船頭が冬枯れの水郷を淋しくさかのぼる。哀切なメロディと、ささやかな庶民の愛情のぬくもりが観る人の胸に甘くもたれかかる。これが映画主題歌とか、小唄映画とかいわれる始まりだった。
キャスト・スタッフ
- キャスト -
岩田祐吉
栗島すみ子
片桐史郎
堀川浪之助
- スタッフ -
監督:池田義臣
脚本:伊藤大輔
撮影:水谷文次郎
配給:松竹
©1923松竹株式会社
ジャンル:現代劇
岩田祐吉
栗島すみ子
片桐史郎
堀川浪之助
- スタッフ -
監督:池田義臣
脚本:伊藤大輔
撮影:水谷文次郎
配給:松竹
©1923松竹株式会社
ジャンル:現代劇
©1923松竹株式会社